この記事では、20卒から就職浪人をして21卒になったタロさんの就職経験談を紹介しています。就職浪人や就職留年を考えている人の参考になればと思います。
1就職留年とは
就職留年とは、その名の通り就職活動をもう1年やるために留年することです。
「行きたい企業に落ちてしまった」「内定が1つも取れなかった」など、理由は様々なようです。
(1)就職留年の割合
かなり前のデータになりますが、2014年に行った読売新聞の調査によると、就職留年をした就活生は10万人以上にのぼり、全体の約16%という結果になりました。
つまり、約6人に1人は就職留年を経験していることになり、意外と多い印象を受けます。
(2)就職浪人との違い
就職留年と就職浪人の違いは、大学を卒業するかしないかです。
就職留年は休学などをして大学を卒業せずに就活することで、就職浪人は大学をいったん卒業してから就活することです。
就職浪人の場合、大学を卒業した「既卒」扱いになってしまうため、「新卒」の枠で選考に進めなくなるケースがあります。そのため、一般的には就職留年を選択する人が多いとされています。
2就職留年を決意した学生の就活体験談
【今回お話を伺ったタロさんの基本情報】
大学はMARCHのいずれかで、1年目の就活では金融業界を志望。なんとか1社から内定をもらうも、納得のいく就活ができずに就職留年を決意した。
(1)就職留年は不利になるのか?
というのも、「留年している期間に何をやったか?」「1年目の就活で感じた課題を改善できているか?」が2年目の就活の結果を大きく左右すると考えているからです。
実際に受けたわけではないので詳しくは分かりませんが、銀行業界は留年に対してネガティブなようです。理由はどうであれ「留年=不真面目」というイメージが少なからずあるので、仕事柄きっちりとした人が好まれる銀行業界では就職留年は不利に働くかもしれません。
(2)就職留年のやり方や学費について
学費については、休学中は授業を受けていないので当然学費を払う必要はありません。しかし、休学していても施設使用料は払う必要があったので、10万円くらい払いました。これも学校によって異なるので、各学校のHPとか見た方が良さそうですね。
(3)就職留年の理由はどう答える?
また、就職留年した理由として、私は以下のように言ってました。
昨年、私は〇〇業界を志望していたのですが、その理由はサークルの先輩や学部の先輩の多くがその業界に行っていたからでした。しかし、就職活動を進めていくうちに、「これから先何十年と働く企業をこんな安直な理由で決めてしまって良いのか?」と思い悩むようになりました。そして、もう1年真剣に自分を見つめ直して、自分がやりたいことが何なのかを明確にしてから就活しても遅くはないのではないかと考え、就職浪人を決意しました。
(4)就職留年はいつ決意した?
普通の人からしたら、「まだ6月なんだから諦めんなよ!」と思うかもしれませんが、ダラダラと就活を続けて中途半端にするのではなく、しっかりと区切りをつけ、次の就活に向けて全力で準備するようにしました。
そのおかげで私は長期インターンシップに参加できましたし、私と同じように早めに就職留年を決意した友人は海外インターンシップに行ってました。
正直、1年目の就活の時はガクチカの内容もペラッペラで、面接で話せるようなエピソードはほとんどありませんでした。
なので、就活で話せるエピソードを作るため、何か新しいことに挑戦したいと考え、IT企業の長期インターンシップに申し込みました。
(5)就職留年をした後悔はあった?
しかし、就活中は辛いことも多々ありました。2年目ということで、絶対に失敗できないというプレッシャーはありましたし、友人が旅行に行っている写真をインスタとかで見るのは辛かったです。見なければ良いだけの話ですけどね(笑)
就職留年するには、それなりの覚悟が必要です。
(6)就職留年で失敗しないためにはどうするべきか
時間をどう使うかは自由ですが、私としては、何か新しいことにチャレンジして、少しでも就活のネタを増やしたり、自分のやりたいことを見つけることをオススメします。
例えばwebテストで落とされることが多かったのなら、webテストの勉強に力を入れたりして、自分なりの改善を行うことが重要です。
そうすれば、2年目は納得のいく就活ができると思います。
面接では「入社後やりたいこと」について頻繁に質問されるのですが、1年目の私は業務内容やキャリアに対する理解があやふやだったので、すごく抽象的なことしか答えられなかったんです。
それで結局「それなら他社でもできるんじゃない?」と言われて落とされてました。
それで、2年目はOB訪問を通じて、その会社の業務内容やキャリアについて深く理解するようにしました。「具体的に答えられる=志望度の高さ」になると思うので、面接官の方もそこを評価してくださったんだと思います。
3【就職留年の体験談】まとめ
・就職留年する人の割合は、約6人に1人。
・就職留年が不利になるかはその人次第。しかし、不利になる業界(銀行)も存在する。
・就職留年で失敗しないためには、留年期間中の行動と1年目の失敗を振り返ることが重要。
しかし、焦って行きたくもない企業や業界に行くよりは、もう一度自分を見つめ直す期間を作って、再トライしてもいいんじゃない?と思います。
周囲の不安に煽られず、しっかりと自分の意思で決断して、納得のいく就活ができることを願っています!
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