就職難易度

日本総合研究所の学歴フィルターは?過去5年分の採用大学を基に就職難易度を調査

日本総合研究所の概要

日本総合研究所(JRI)は、三井住友フィナンシャルグループ(SMBC)傘下のシンクタンクであり、リサーチ、コンサルティング、システムインテグレーションの3つの事業を柱としています。1970年代に設立されて以降、特に経済政策や金融分野において高い知見を持つことで知られています。

企業・行政機関に対しては、政策提言から業務改善提案まで幅広い分野の支援を提供しており、その中立性と専門性の高さから多くの信頼を集めています。

日本総合研究所の採用大学

それでは早速、日本総合研究所の過去5年間の新卒採用における採用大学を見ていきましょう。

【25年4月入社者の採用大学】

【文系】(院)東大 慶大 北大 阪大 筑波大 東北大 一橋大 広島大 横国大 早大 (大)早大 明大 青学大 中大 関大 慶大 法政大 立教大 阪大 学習院大 上智大 同大 一橋大 日大 立命館大 関西学大 神戸大 千葉大 津田塾大 東京女大 東大 東理大 大阪公大 お茶女大 金沢大 九大 近大 ICU 名大 広島大 横国大 和歌山大 他
【理系】(院)明大 東大 京大 東理大 芝工大 横国大 早大 大阪公大 阪大 九大 千葉大 筑波大 東京科学大 東北大 神戸大 埼玉大 電通大 名大 福井大 北大 秋田県大 金沢大 関大 中大 横浜市大 青学大 茨城大 大分大 岡山大 お茶女大 北里大 岐阜大 九州工大 群馬大 慶大 高知大 静岡大 名工大 新潟大 日大 一橋大 広島大 法政大 和歌山大 (大)立教大 芝工大 千葉工大 明大 上智大 都立大 東理大 法政大 早大 青学大 愛媛大 阪大 お茶女大 関西学大 関大 京大 群馬大 慶大 滋賀大 千葉大 中大 筑波大 津田塾大 同大 徳島大 名大 名工大 日女大 兵庫県大 横国大 他

【24年4月入社者の採用大学】

【文系】早大 青学大 中大 東大 明大 関大 慶大阪大 法政大 上智大 立教大 同大 東北大 横国大 東理大 東京女大 関西学大 北大 東京外大 ICU 学習院大 茨城大 筑波大 埼玉大 神戸大 大阪公大 岡山大 高知大 宮崎大 九大 津田塾大 日大 日女大 武庫川女大 他
【理系】早大 東北大 芝工大 九大 大阪公大 東理大 明大 中大 東大 東工大 筑波大 名大 北大 千葉大 慶大 近大 横国大 都立大 東京農工大 阪大 神戸大 金沢大 静岡大 広島大 岡山大 千葉工大 兵庫県大 青学大 日女大 関西学大 同大 立命館大 会津大 新潟大 北陸先端科技院大 電通大 東京都市大 学習院大 茨城大 埼玉大 京大 奈良先端科技院大 奈良女大 滋賀大 和歌山大 愛媛大 大分大 九州工大 上智大 立教大 法政大 他

【23年4月入社者の採用大学】

【文系】早大 立教大 明大 東大 神戸大 青学大 中大 東北大 立命館大 東理大 同大 法政大 成蹊大 京大 阪大 九大 横国大 千葉大 慶大 上智大 学習院大 関西学大 日女大 他 *計26校
【理系】東理大 早大 明大 筑波大 青学大 芝工大 阪大 東工大 電通大 横国大 名大 神戸大 九大 慶大 上智大 津田塾大 学習院大 法政大 日女大 東京農工大 大阪工大 北大 東北大 新潟大 会津大 お茶女大 静岡大 京大 滋賀大 岡山大 九州工大 東京都市大 関西学大 同大 他 *計40校

【22年4月入社者の採用大学】

【文系】早大 慶大 青学大 上智大 立教大 明大 中大 東大 同大 一橋大 東北大 名大 神戸大 お茶女大 学習院大 横国大 千葉大 新潟大 岡山大 東理大 立命館大 日女大 *計22校
【理系】東理大 青学大 芝工大 東大 阪大 筑波大 早大 慶大 中大 京大 明大 法政大 関大 東北大 東工大 電通大 都立大 大阪府大 関西学大 同大 立命館大 上智大 名大 神戸大 横国大 名工大 東京農工大 千葉大 茨城大 富山大 静岡大 岡山大 立教大 *計33校

【21年4月入社者の採用大学】

【文系】早大 明大 青学大 上智大 慶大 東大 一橋大 同大 関大 北大 阪大 神戸大 お茶女大 千葉大 立教大 中大 法政大 関西学大 他 *計21校
【理系】東理大 京大 東北大 早大 都立大 東大 阪大 筑波大 芝工大 慶大 神戸大 東工大 電通大 埼玉大 静岡大 上智大 明大 立教大 法政大 同大 立命館大 北大 名大 九大 横国大 岡山大 滋賀大 他 *計39校

※データは『就職四季報』(東洋経済新報社)より引用

日本総合研究所の学歴フィルター

上記の採用大学実績をもとに、日本総合研究所の学歴フィルターについて分析していきます。

採用の傾向

まず注目したいのは、採用大学の数が年々増加傾向にあるという点です。

  • 文系:2021年は約20校 → 2025年には約40校へ
  • 理系:毎年30~50校規模を安定してキープ

とくに文系は2023年以降、地方国公立や女子大からも複数の採用が見られ、間口を広げているのが特徴です。

とはいえ、どの年にも必ず名前が出てくる“常連校”もあります。

文系の常連校

  • 早稲田大学
  • 慶應義塾大学
  • 東京大学
  • 明治大学
  • 青山学院大学

理系の常連校

  • 東京理科大学
  • 早稲田大学
  • 東北大学
  • 筑波大学
  • 芝浦工業大学

これらの大学は、学部・大学院問わず複数年で継続的に採用されており、いわば「信頼と実績の上位校」と言えるでしょう。

学歴フィルターは存在する?

では、「学歴フィルター」はあるのでしょうか?

実態としては、“完全な排除”はないが、“階層構造”はあると言えるでしょう。旧帝大、早慶、東理大といった上位校からは毎年安定的に複数名が採用されている一方で、その他の大学は、年によって1〜2名の「限定的な採用」にとどまるケースが多いです。

つまり、「どの大学からでも採用のチャンスはある」けれど、人数や比率には明確な差があります。

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日本総合研究所の就職難易度

日本総合研究所の就職難易度は非常に高く、就活会議のデータによると、レベルは「4.8/5.0」となっています。

企業名 就職難易度
野村総合研究所 5.0
三菱総合研究所 5.0
日本総合研究所 4.8
みずほリサーチ&テクノロジーズ 4.8
大和総研ホールディングス 4.8
NTTデータ 4.8

日本総合研究所は国内の大手総合シンクタンクであり、就職難易度は非常に高い部類に入ります。まず、選考段階での筆記試験(SPIや適性検査)の難易度が高いこと、次に面接では論理的思考や経済・金融に対する深い理解が求められることが挙げられます。

また、インターンシップ参加者やOB・OG訪問を経たルートでの内定も多く見られ、事前の企業理解やネットワーキングの有無が選考通過率に影響を与えています。

日本総合研究所の採用人数

日本総合研究所の採用人数は、年間350人ほどです。採用人数は年々増加傾向にあり、ここ数年で倍以上になっています。

採用人数(2025年)

採用人数 専攻別内訳 大卒修士別内訳 男女別内訳
文系 理系 大卒 院卒
338人 164 174 206 132 226 112

採用人数推移

日本総合研究所の年収

日本総合研究所の年収は職種や年次により異なりますが、総合的には高水準に位置しています。新卒初任給は修士了で312,000円、学部卒で286,000円となっており、平均年収はおおよそ750〜900万円前後とされています。

リサーチやコンサルティング職では成果や役職に応じてインセンティブが加算されるため、早期に昇進すれば1000万円を超える年収も現実的です。また、三井住友グループに属することで福利厚生や退職金制度も充実しており、安定性を求める就活生にとっては大きな魅力です。

競合他社との比較

日本総合研究所の主な競合としては、以下の企業が挙げられます:

  • 野村総合研究所(NRI)
  • 三菱総合研究所(MRI)
  • 大和総研
  • 日本経済研究センター

NRIと比較した場合、JRIはより金融業界に特化している点が特徴です。MRIと比べても、JRIは実務に直結したコンサルやシステム開発支援に強く、実行力の面で優位性を持つと評価されることがあります。一方で、外資系コンサルと比べるとグローバル案件の数では劣りますが、その分日本国内における業界知識や制度理解は高いとされています。

日本総合研究所の強み

1. シンクタンク × コンサルティング × ITソリューションの“三位一体モデル”

JRIの最大の強みは、「政策提言」「経営コンサルティング」「ITシステム構築・運用」という3つの機能を1社で統合して持つ、国内でも極めてユニークなビジネスモデルです。多くのシンクタンクやコンサルティングファームが調査・提言や助言で終わるのに対し、日本総研は「提言に留まらず、実行・実装まで手がけられる」という圧倒的な実行力を有しています。

2. 金融×ITの最前線を担うグループ内中核企業

親会社である三井住友銀行を中心に、グループ内での存在感も非常に大きいのが特徴です。とくに強いのは、金融分野のIT基盤構築・運用力。SMBCのインターネットバンキングや法人向けの業務支援システムなど、多くの基幹業務に日本総研の技術が活かされています。

3. データ分析・政策提言の知見と人材の層の厚さ

JRIは、元官僚や大学教授、統計学者など、多様なバックグラウンドを持つシンクタンク部門のプロフェッショナルが多数在籍しています。

これにより、「マクロ経済や地方創生、少子高齢化などの社会課題に対する深い洞察力」「官民連携、規制緩和、新制度導入などへの政策的な知見と提言力」を持ち、官公庁・自治体・大企業の信頼を得ています。

日本総合研究所の選考内容

JRIの選考プロセスは一般的に以下のように進行します。

  1. エントリーシート(ES)提出
  2. 筆記試験(SPIや論理的思考力テスト)
  3. 一次面接(人事・現場社員)
  4. 二次面接(マネージャー・部長クラス)
  5. 最終面接(役員面接)

日本総合研究所の選考ポイント

JRIの選考では以下のような要素が重視されます。

  • 論理的思考力:与えられた課題に対して論理的に筋道を立てて回答できるか
  • 金融・経済への興味関心:リサーチやコンサルに関わるため、基礎知識が求められる
  • 対人能力:クライアント対応力やチーム内での協調性
  • 企業理解と志望動機の一貫性:なぜJRIなのかを明確に説明できること

特に面接では、抽象的な質問に対して自分の意見を整理して伝える能力が重視されます。時事問題に関する質問も多く、日ごろのニュースチェックも重要です。

まとめ

日本総合研究所は、安定した経営基盤と高い専門性を兼ね備えたコンサルティングファームとして、就活生から非常に人気のある企業です。難関大学出身者が多く、学歴フィルターが存在する可能性も指摘されていますが、最終的には論理性・専門性・意欲が鍵となります。

年収や福利厚生の面でも優れており、知的好奇心が高く、社会課題への関心を持つ学生にとっては非常に魅力的な職場です。日本総合研究所への就職を目指す場合は、早い段階から企業研究と選考対策を徹底的に行うことが成功の鍵と言えるでしょう。

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