就職難易度

明治の就職難易度や学歴フィルターは?採用大学や選考ポイントについて解説

就職活動を進める中で、食品業界を志望する学生にとって「明治」は非常に魅力的な企業のひとつです。高い知名度と安定性、さらには商品力においてもトップクラスの実績を誇る同社は、多くの学生から注目を集めています。

本記事では、株式会社明治(以下、明治)の概要から就職難易度、競合との比較、選考内容やポイントまでを詳しく解説し、志望者にとって有益な情報を提供します。

明治の概要について

明治は、2009年に菓子や乳製品を手がけていた「明治製菓」と「明治乳業」が経営統合し、2011年に持株会社である明治ホールディングスの下で事業を再編して発足した企業です。統合により、食品と医薬品の両分野を持つ独自のビジネスモデルが構築されました。

代表的なブランドには、「明治ミルクチョコレート」「明治ブルガリアヨーグルト」「R-1」などがあり、特にヨーグルトやプロバイオティクス製品は高い支持を受けています。国内ではヨーグルトやチョコレートなど複数のカテゴリーでトップシェアを誇り、健康志向の高まりに応じた製品開発力が強みです。

明治の就職難易度

明治は毎年多くの就活生が志望する人気企業であり、その就職難易度は高いと言えます。ここでは、複数の観点からその難易度を分析していきます。

年収水準

明治の平均年収は770万円(2024年度実績)と、食品業界では高水準に位置します。

30代で年収600〜800万円、40代で1000万円を超えるケースもあり、安定した収入が見込まれます。この待遇の良さが、就職希望者の多さに直結しています。

内定者の出身大学

明治の内定者には、東京大学、京都大学、一橋大学をはじめとした難関国立大や早稲田大学、慶應義塾大学などの難関私立大出身者が多く見られます。

特に研究職や開発職では理系国公立大学出身者の比率が高く、学歴フィルターの存在が推測されます。

【24年4月入社者の採用実績校】

【文系】(大)立教大 法政大 上智大 一橋大 東京農業大各1
【理系】(院) 九大3 東北大 神戸大各2 北大 東大 青学大 阪大 東理大 東京海洋大 徳島大 新潟大 信州大各1 (大)東京農業大 芝工大 明大各2 名城大 工学院大 帯畜大 早大 関大各1

【23年4月入社者の採用実績校】

【文系】(大)同大2 青学大 慶大 上智大 明大 各1 *計5校
【理系】(院)京大 筑波大 東大 各2 帯畜大 阪大 大阪公大 中大 東京海洋大 東京薬大 北大 九大 お茶女大 各1 (大) 東京農業大2 大分大 関大 神戸大 埼玉大 明大 山口大 早大 各1 *計20校

【22年4月入社者の採用実績校】

【文系】早大2 上智大 東京農業大 法政大 各1 *計4校
【理系】(院)東大4 阪大 九大 各2北大 筑波大 東京海洋大 東理大 芝工大 北里大 静岡大 名大 富山県大 各1 (大)北大 東京海洋大 近大 三重大 同大 九大 各1 *計15枚

【21年4月入社者の採用実績校】

【文系】(大)明大2 一橋大 学習院大 関西学大 京大 東北大 同大 北大 各1 *計8校
【理系】(院)阪大 北大 名大 各2 宇都宮大 横浜市大 岐阜大 上智大 早大 東京海洋大 東工大 東大 東京農業大 各1  (大)北大 岐阜大 近大 帯畜大 東理大 日大 各1 *計15校

【20年4月入社者の採用実績校】

【文系】(大)一橋大 慶大 各2 関西学大 神戸大 東大 同大 明大 立教大 各1 *計8校
【理系】(院)九大4 京大 東京農工大各3 慶大 広島大 芝工大 東北大 日大各2 岡山大 香川大 千葉大 早大 阪大 中大 東理大 北大 北里大 名大各1 (大) 関大 京大 玉川大 上智大 青学大 中大 同大 法政大 北里大各1 *計24校

※データは『就職四季報』(東洋経済新報社)より引用

倍率の高さ

明治の新卒採用倍率はおおよそ50〜100倍と言われています。

一方で、東洋経済ONLINEの「内定競争倍率「高い50社、低い50社」はどこか」という記事の中では、明治の競争倍率が2,750倍であると記載されており、年によってはかなりの高倍率になることが予想されます。

やはりBtoC事業なだけあって、就活生からの認知度も高く応募が集まりやすい傾向にあります。

就職人気ランキング

就職四季報やマイナビ・リクナビの「就職希望企業ランキング」でも明治は常に上位にランクインしています。食品メーカーとしてのブランド力と安定感がその背景にあり、特に文系・理系問わず幅広い層に人気です。

採用人数

明治の採用人数は例年30名程度です。採用人数が少ないため、その分倍率が上がることが予想されます。

採用人数 専攻別内訳 大卒修士別内訳 男女別内訳
文系 理系 大卒 院卒
32人 5 27 16 16 17 15

競合他社との比較

明治の競合には、森永乳業、江崎グリコ、森永製菓、雪印メグミルクなどが挙げられます。以下は主要競合との比較です。
企業名 平均年収 採用人数 主な採用大学 特徴
明治 770万円 25〜30人 東大、京大、早慶、旧帝大ほか 商品力・研究開発に強み
森永乳業 773万円 80〜90人 早慶、MARCH、地方国公立 ヨーグルト・アイス市場に強み
江崎グリコ 843万円 20〜25人 関関同立、MARCH、地方国公立 スイーツ系商品のブランド力が強い
森永製菓 769万円 30〜50人 早慶、MARCH 菓子に特化、広告・プロモに注力
雪印メグミルク 724万円 50〜70人 北大、東北大、地方国公立 乳製品の原料供給に強み、酪農と連携
競合他社と比較しても、明治は年収水準・就職人気ともに業界トップクラスです。特にブランド認知度と研究開発体制において抜きん出ており、就職先としての魅力が際立ちます。

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明治の選考内容

明治の選考フローは職種によって異なりますが、一般的には以下の流れで進行します。
1. エントリーシート提出(志望動機・自己PRなど)
2. Webテスト(SPI・玉手箱など)
3. 一次面接(人事または現場社員)
4. 二次面接(部門責任者)
5. 最終面接(役員クラス)
※研究職など一部職種では、専門分野に関するプレゼンや筆記試験が課されることもあります。
選考期間はおおよそ1〜2か月程度で、丁寧に段階を踏んだ評価が行われます。

明治の選考ポイント

明治の選考では、以下のようなポイントが重視される傾向にあります。
1. 明治ブランドへの共感と理解:単に「大手だから志望する」という姿勢ではなく、明治のビジョンや製品開発姿勢への理解が求められます。

2. 論理的思考力と課題解決力:Webテストや面接で、論理的に話を構築できるかが見られます。

3. 主体性と行動力:過去の経験をもとに「自ら動いて成果を出した経験」が重視されます。

4. チームでの協働経験:食品業界は部署間連携が多いため、協調性やチームワークも重要な評価項目です。

志望動機やガクチカ(学生時代に力を入れたこと)では、「なぜ食品業界か」「なぜ明治か」を明確に答えられるよう準備が必要です。

まとめ

明治は、食品業界の中でも圧倒的なブランド力と研究開発力を誇り、就職先として非常に人気が高い企業です。高年収・安定性・社会貢献性を備え、毎年多くの学生が志望することから就職難易度は非常に高いと言えます。難関大学出身者が多く、倍率も高いため、しっかりとした準備が不可欠です。

一方で、明治の理念やビジョンに共感し、自身の経験を活かして貢献できることを論理的かつ熱意を持って伝えることで、内定獲得の可能性は大きく高まります。

食品業界を志望する学生にとって、明治はまさに「挑戦する価値のある企業」です。この記事を参考に、しっかりとした対策を行い、納得のいく就職活動を進めてください。

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