1兼松とは
兼松とは、電子・食品・鉄鋼・素材など、あらゆる商材を取り扱う総合商社です。1889年に創業者の兼松房次郎によって創業されました。
同社は、バブル期前後の過剰な不動産投資等が原因で一度は経営危機に陥るも、成長事業への集中投資などによって2013年に見事再建を実現。この時の経験から、価格変動の激しい資源投資には手を出さない堅実経営にシフトしています。
また、非財閥系の独立した総合商社であるため、可能性を感じる相手なら誰とでも名刺交換をするという「しがらみの無いビジネス」を行える点は、兼松の強みです。
2兼松の就職難易度
就活会議のデータによると、兼松の就職(選考)難易度は「4.4/5.0」でした。
兼松の就職難易度は、総合商社という括りで見ると低い方です。しかし、専門商社と比較すると、同等もしくはそれ以上の難易度の高さとなっています。
企業名 | 就職難易度 |
兼松 | 4.4 |
三菱商事 | 5.0 |
伊藤忠商事 | 5.0 |
三井物産 | 5.0 |
住友商事 | 5.0 |
丸紅 | 4.8 |
双日 | 4.7 |
豊田通商 | 4.6 |
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3兼松の採用大学・学歴
(1)採用大学実績
マイナビのデータによると、兼松の採用大学実績は以下の通りです。
<大学院>
大阪大学、帯広畜産大学、九州大学、京都大学、慶應義塾大学、千葉大学、筑波大学、東京大学、東京工業大学、東北大学、名古屋大学、広島大学、北海道大学、早稲田大学
<大学>
青山学院大学、大分大学、大阪大学、大阪市立大学、小樽商科大学、鹿児島大学、金沢大学、関西学院大学、九州大学、慶應義塾大学、神戸大学、神戸市外国語大学、國學院大學、国際基督教大学、昭和女子大学、上智大学、成蹊大学、成城大学、中央大学、筑波大学、津田塾大学、東京外国語大学、東京女子大学、東京理科大学、東北大学、同志社大学、長崎大学、南山大学、日本女子大学、広島大学、フェリス女学院大学、法政大学、北海道大学、明治大学、横浜国立大学、横浜市立大学、立教大学、立命館大学、早稲田大学、秋田大学、一橋大学、大阪府立大学出典:マイナビ
(2)内定者の大学群別の割合
次はより具体的な採用大学実績を見ていきましょう。
就職四季報に掲載されている兼松の採用データをもとに、内定者の出身大学と採用人数をまとめました。
2020年度内定者の出身大学(大学・人数)
【大学】
青山学院大学6、早稲田大学5、慶應義塾大学3、神戸大学2、東北大学2、同志社大学2、上智大学2、明治学院大学2、日本女子大学2、九州大学1、横浜国立大学1、明治大学1、学習院大学1、立教大学1、東京外国語大学1、鹿児島大学1、立命館大学1、関西学院大学1、一橋大学1、名古屋市立大学1、中央大学1、南山大学1、東京都立大学1
【大学院】
大阪大学2、筑波大学2、北海道大学1、九州大学1、東京理科大学1、リーズ大学1、香港科学技術大学1
※参考:就職四季報 2021年度版
2019年度内定者の出身大学(大学・人数)
【大学】
青山学院大学5、立命館大学4、上智大学3、立教大学3、北海道大学2、早稲田大学2、明治大学2、関西学院大学2、慶應義塾大学1、東北大学1、東京外国語大学1、九州大学1、大阪大学1、神戸大学1、広島大学1、同志社大学1、小樽商科大学1、中央大学1、学習院大学1、明治学院大学1、関西大学1、和歌山大学1、UCサンディエゴ大学1
【大学院】
九州大学1、九州工業大学1、神戸大学1、広島大学1、金沢大学1
※参考:就職四季報 2020年度版
2018年度内定者の出身大学(大学・人数)
【大学】
北海道大学3、早稲田大学3、明治大学3、中央大学3、立教大学3、同志社大学3、一橋大学2、九州大学2、秋田大学2、慶應義塾大学2、東京外国語大学2、立命館大学2、横浜国立大学1、広島大学1、上智大学1、関西学院大学1、小樽商科大学1、明治学院大学1、東洋英和女学院大学1、南山大学1
【大学院】
東北大学2、京都大学1、東京工業大学1、北海道大学1、九州大学1
※参考:就職四季報 2019年度版
※中堅私立大・・・学習院大、成蹊大、成城大、明治学院大、國學院大
※難関国立大・・・旧帝大、一橋大、東工大、神戸大
※準難関国立大・・・新潟大、金沢大、千葉大、筑波大、岡山大、広島大、熊本大、都立大、大阪市大、横浜国立大
兼松の採用大学で最も大きな割合を占めているのは、難関国立大で約23%、続いてMARCHで約21%です。
また、直近3年間の採用における学歴のボーダーラインは、学習院大学や明治学院大学など中堅私立大クラスであり、やや高めの水準となっています。
より詳しい情報は「就職四季報」に記載されています。5000社もの情報が網羅されており、就活生には必須の1冊なので、持っていない方は購入をオススメします。
4兼松の採用人数
兼松の直近の採用人数は34人です。7大商社と比較すると採用数は少なめです。
男女別
年度 | 男女別(男性・女性) |
2021年 | 34人() |
2020年 | 49人(24・25) |
2019年 | 41人(25・16) |
2018年 | 44人(30・14) |
専攻別
年度 | 専攻別(文系・理系) |
2021年 | 34人() |
2020年 | 49人(41・8) |
2019年 | 41人(38・3) |
2018年 | 44人(36・8) |
大卒修士別
年度 | 大卒修士別(大卒・修士) |
2021年 | 34人() |
2020年 | 49人(40・9) |
2019年 | 41人(36・5) |
2018年 | 44人(38・6) |
【総合商社 2021年の内定者数 比較】
兼松 34人
三菱商事 126人
三井物産 130人
伊藤忠商事 118人
住友商事 104人
丸紅 120人
双日 106人
豊田通商 82人
※三菱商事と豊田通商は2020年度の採用人数
5兼松の選考フロー
エントリーシート→SPIテストセンター(英語あり)→1次面接→2次面接→最終面接→内定
兼松の書類選考通過率は50〜55%ほどで、ボーダーラインはやや高めです。(参考:就職四季報)
筆記試験(SPI)では基本科目の「言語・非言語」の他に「英語」も課せられているため、苦手な方は対策しておきましょう。
また、兼松の内定を獲得するためには、OB訪問が重要です。特に商社業界はOB訪問を広く受け入れており、過去にはOB訪問から優遇ルートに乗ったケースもあります。
兼松でも、OB訪問から優遇ルートに乗れる可能性はゼロでは無いので、積極的に行いましょう。
6【兼松 就職難易度】まとめ
兼松の就職難易度や学歴について紹介しました。ぜひ就職活動や転職活動の参考にしてみてください。
- 電子・食品・鉄鋼・素材など、あらゆる商材を取り扱う総合商社
- バブル崩壊後に経営難に陥るも、2013年にV字回復
- 非財閥系を活かした「しがらみの無いビジネス」が強み
- 就職難易度は4.4/5.0(※就活会議調べ)
- 7大商社よりは低いが、専門商社と比べると難易度は高い
- 採用大学のボリューム層は難関国立大・MARCH
- 学歴フィルターの基準は中堅私立大以上
- 直近の採用人数は34人
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