１NTTデータとは
NTTデータは、豊洲に本社を構える国内最大手の専業SIerです。1988年、日本電信電話株式会社のデータ通信本部が独立して設立されました。
NTTグループという「信頼性」とマルチベンダとしての「柔軟性」を活かし、官公庁、金融、教育、物流、製造など幅広い業界での実績があります。
特に、官公庁や金融向けなどの大規模システムが強く、政府・医療市場でのシェアは国内2位、金融市場では国内トップシェアを誇っています。
また、2016年には米デル・テクノロジーズ社のITサービス部門を買収するなどM&Aによる海外展開にも積極的で、海外売上高比率は約5割となっています。
２NTTデータの就職難易度
業界順位や平均年収、倍率などからNTTデータの就職難易度を推測していきます。
まずは、IT業界の売上順位から見ていきましょう。
IT業界の売上順位
1位 富士通 3兆171億円
2位 NEC 2兆9940億円
3位 NTTデータ 2兆3186億円
4位 日立製作所 1兆8923億円
5位 大塚商会 5266億円
※参考：業界動向SEARCH.COM｜IT業界売上高ランキング(2020-2021)
上のランキングを見ると、NTTデータはNEC、日立などと並び日本のIT業界を代表する大手企業であると言えます。一般的に業界大手であるほど「安定した企業」というイメージが強く、知名度もあることから、就活生からの人気が高くなります。
実際、みん就が実施したアンケート調査によると、NTTデータの就職先人気ランキングは伊藤忠商事に次ぐ総合2位で、日系企業の中でトップクラスの人気度です。
NTTデータの採用人数は500人ほどで非常に多いですが、これだけ人気があれば倍率もそれなりに高くなるでしょう。
続いては、平均年収を見ていきます。一般的に業界内での年収が高い企業ほど優秀な学生が集まりやすくなり、就職難易度が高くなる傾向があります。
IT業界の平均年収
NTTデータ 834万円
富士通 804万円
NEC 823万円
日立製作所 903万円
大塚商会 851万円
SCSK 736万円
TIS 701万円
日本ユニシス 857万円
NTTデータの年収はIT業界の中で突出して良いわけではありませんが、住宅手当や自立支援金、リモートワーク手当など福利厚生が充実しているため、全体的な待遇面での評価は高いようです。
以上のことを踏まえると、NTTデータの就職難易度はIT業界の中でトップクラスだと推測されます。
３NTTデータの採用大学・学歴
（１）採用大学実績
就職四季報によると、過去3年間のNTTデータの採用大学実績は以下の通りです。
【21年4月入社者の採用実績校】
早大 慶大 東理大 東大 阪大 同大 東工大 上智大 名大 京大 中大 東北大 北大千葉大 明大 横国大 法政大 九大 神戸大 筑波大 立教大 都立大 芝工大 東京農工大 一橋大 青学大 愛知県大 関西学大 関大 津田塾大 東洋大 名工大 立命館大 横浜市大 大阪府大 電通大 東京海洋大 東京都市大 立命館APU 岡山県大 岡山大 九州工大 広島大 香川大ICU 国際教養大 小樽商大 信州大 成城大 千葉工大 大阪市大 東海大 東京芸大 東京女大 東京電機大 同女大 奈良先端科技院大 南山大 日大 北九州市大 名古屋市大 ネブラスカ大 アーカンソー大 クイーンズ大 ニューサウスウェルズ大 フォントボン大 グランドキャニオン大 ショパン音楽大 ウィンチェスター大 イースト・アングリア大 ミネソタ大 ワシントン大タコマ校 ワシントン大ボセル校
※参考：就職四季報 2022年版
【20年4月入社者の採用実績校】
早大 慶大 明大 東大 阪大 東理大 同大 上智大 立教大 首都大 青学大 東工大 北大 名大 一橋大 筑波大 中大 東北大 法政大 立命館大 横国大 九大 千葉大 京大 神戸大 東京都市大 電通大 芝工大 九州工大 関大 学習院大 関西学大 東京農工大 お茶女大 日女大 東京電機大 ICU 立命館APU はこだて未来大 大阪府大 名工大 金沢大 明学大 横浜市大 東海大 ロンドン大 高崎経大 ワシントン大 大妻女大 サンディエゴ州立大 リーズ大 愛媛大 福島大 宮崎大 ラインヴァール専門大 横浜商大 UCアーバインレスブリッジ大 ウィンチェスター大 東洋大 明大 岡山大 山形大 広島大 和歌山大 東京女大 創価大 レスター大 アーカンソー州立大 埼玉大 東京芸大 成城大 信州大 神戸市外大
※参考：就職四季報 2021年版
【19年4月入社者の採用実績校】
早大 慶大 東大 東工大 上智大 東理大 阪大 筑波大 青学大 中大 立教大 名大 明大 横国大 京大 九大 電通大 東北大 同大 法政大 一橋大 千葉大 東海大 立命館大 芝工大 首都大 北大 お茶女大 創価大 東京外大 九州工大 神戸大 東京電機大 京大 東京農工大 学習院大 関大 金沢大 津田塾大 奈良先端科技院大 福岡大 マンチェス夕一大 NY州立大 実践女大 小樽商大 神奈川県保健福祉大 神奈川大 東洋大 日大 名工大 名城大 和歌山大 横浜市大 岡山大 関西学大 玉川大 はこだて未来大 埼玉工大 埼玉大 前橋工大
※参考：就職四季報 2020年版
直近3年間の採用実績を見ると、NTTデータの内定者はMARCH以上の大学出身者がほとんどです。また、海外事業に力を入れているということもあり、海外大の採用も目立ちます。
詳しい情報は「就職四季報」に掲載されています。約5000社もの情報が網羅されており、就活には必須の１冊なので、持っていない方は購入をオススメします。
（２）内定者の大学群別の割合
続いては、主要大学群の採用人数を比較してみましょう。
週刊誌AERA(朝日新聞出版)に掲載されている各大学の採用人数をもとに集計しました。
2020年度内定者の出身大学（大学名・人数）
早稲田大学76、慶應義塾大学47、東京大学23、明治大学19、東京理科大学16、上智大学15、同志社大学15、大阪大学14、青山学院大学13、東京工業大学12、立教大学12、北海道大学10、筑波大学10、中央大学10、東北大学9、名古屋大学9、立命館大学9、法政大学8、一橋大学7、千葉大学7、横浜国立大学7、神戸大学6、京都大学5、九州大学4、学習院大学3、関西学院大学3、関西大学3、国際基督教大学2、日本女子大学2、明治学院大学2、岡山大学1、成城大学1、東洋大学1、南山大学1
※参考：AERA 2020年10月26日号
※中堅私立大・・・学習院大、成蹊大、成城大、明治学院大、國學院大
※難関国立大・・・旧帝大、一橋大学、東工大、神戸大
※準難関国立大・・・千葉大、筑波大、岡山大、横浜国立大、国際教養大、東京外国語大
これを見ると、早慶上理や旧帝大など難関大学が内定者の大部分を占めていることが分かります。
一方、MARCH未満の大学はほぼおらず、日東駒専でも2020年度の実績では東洋大の1人のみです。
４NTTデータの採用人数
NTTデータでは毎年かなりの数の新卒を採用しており、直近では516人が採用されています。また、コロナ渦においても採用人数を増やしています。
男女別（男・女）
2021年 516人（339・177）
2020年 472人（308・164）
2019年 425人（273・152）
専攻別（文系・理系）
2021年 516人（205・311）
2020年 472人（190・282）
2019年 425人（168・257）
大卒修士別（学部・修士）
2021年 516人（264・252）
2020年 472人（265・207）
2019年 425人（229・196）
【2021年の内定者数（大卒・修士） 比較】
NTTデータ 516人
富士通 750人
NEC 500人
日立製作所 500人
野村総合研究所 385人
大塚商会 333人
SCSK 278人
TIS 277人
伊藤忠テクノソリューションズ 162人
日鉄ソリューションズ 144人
５NTTデータの選考フローとポイント
ES・適性検査→グループディスカッション・一次面接→二次面接→最終面接→内定
NTTデータでは、求める人物像として4つの要件を示しています。
それが、自ら動き周りを巻き込む「考導力」、変化を起こすことを楽しむ「変革力」、仲間と共通の目標を創り成し遂げる「共創力」、そしてNTTデータで意欲高く働き続ける「強い意志と情熱」です。
これらの要件はまさに、変化の早いIT業界で様々なニーズを顧客・チームメンバーと共に解決へと導いてきたNTTデータの仕事内容と合致していると言えるでしょう。
また、就活生の方にはOfferBoxという逆求人サイトの利用をオススメします。逆求人とは、従来の採用とは異なり企業側から学生にオファーやスカウトを送る採用形態で、就活を有利に進めることができます。
富士通やソフトバンク、NTTドコモなどの大手企業が多く登録されているため、ぜひ活用していきましょう。
６【NTTデータ 就職難易度】まとめ
NTTデータの就職難易度や学歴について紹介しました。ぜひ就職活動や転職活動の参考にしてみてください。
- 1988年に設立された国内最大手の専業SIer
- 官公庁や金融向けなどの大規模システムの開発に強みを持つ
- 就活生からの人気が非常に高く就職難易度は業界トップレベル
- 内定者の学歴はMARCH以上がほとんど
- 採用人数は500人ほど
- 求める人物像として「考導力」「変革力」「共創力」「強い意志と情熱」を掲げている
就活生なら絶対に登録しておきたいのがOfferBoxという逆求人サイトです。逆求人とは、企業側が学生にアプローチを仕掛けるという新たな採用形態で、現在9000以上の企業がOfferBoxを通じた採用活動を行っています。
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【OfferBoxの主な参加企業】
東京海上日動、JCB、三井住友信託銀行、東京ガス、ヤマハ、ニトリ、クラレ、三菱マテリアル、富士フイルム、ライオン、ロッテ、キリン、森永乳業、豊田自動織機、日産自動車、クボタ、オムロン、NTTドコモ、楽天、サイバーエージェント、積水化学工業、資生堂、朝日新聞、ロート製薬、マイクロソフト、双日など
