1サイバーエージェントとは
サイバーエージェントは、東京都渋谷区に本社を持つ大手ネット広告代理店です。1998年に現代表取締役社長の藤田晋によって設立されました。
収益の柱となっているのは創業当初から提供している「インターネット広告事業」と2009年から開始した「ゲーム事業」です。
特にゲーム事業では、育成シミュレーションゲーム「ウマ娘」が大ヒットし、21年度通期決算の最高業績達成に大きく貢献しました。
また、2016年にはテレビ朝日と共同で「AbemaTV」を立ち上げるなど、メディア事業にも力を入れています。現在は先行投資による赤字状態が続いていますが、週間視聴者数が4年間で約3倍に増加するなど着実に成長しています。
2サイバーエージェントの就職難易度
就職人気度や平均年収から、サイバーエージェントの就職難易度を推測していきます。
まずは、就職人気度から見ていきましょう。
キャリタス就活が実施したアンケート調査によると、サイバーエージェントの就職先人気ランキングは76位でした。広告業界の中で見ると、博報堂に次いで2位となっており、電通よりも人気があります。
【就職希望企業ランキング(広告業界)】
1位 博報堂(全体32位)
2位 サイバーエージェント(76位)
3位 電通(111位)
採用人数は約200人と多いですが、ここまで人気があると倍率は高めでしょう。
続いては年収です。有価証券報告書で公表されているサイバーエージェントの平均年収は734万円でした。従業員の平均年齢が33歳であるため、30歳で年収700万円が目安となりそうです。
dodaの調査によると、一般的な30歳社会人の年収が414万円*ということなので、サイバーエージェントの年収は平均よりもかなり高いことがわかります。
※参考:doda|平均年収ランキング(年代別・年齢別の年収情報) 【最新版】
年収が高いと優秀な学生が集まりやすいため、そのぶん難易度も高くなるでしょう。
最後は内定者の学歴を見ていきます。
2020年度のサイバーエージェントの採用データをもとに集計すると、内定者全体における*難関大出身者の割合は22%でした。
※難関大学・・・東京大、京都大、東北大、九州大、北海道大、大阪大、名古屋大、一橋大、東工大、神戸大、早稲田大、慶應大
そこまで難関大出身者が多い訳ではなく、他の大手広告会社と比べてみると少なめです。
【難関大出身者の割合】
電通 59%
博報堂 69%
ジェイアール東日本企画 36%
東急エージェンシー 9%
読売広告社 52%
以上、三点(就職人気度、平均年収、内定者の出身大)を考慮すると、サイバーエージェントの就職難易度は業界準トップクラスであると推測されます。
3サイバーエージェントの採用大学・学歴
この章では、サイバーエージェントの採用大学実績を見ていきましょう。
週刊誌AERA(朝日新聞出版)に掲載されている情報をもとに、サイバーエージェント内定者の主な出身大学と採用人数をまとめました。
【2020年度内定者の主な出身大学(大学名・人数)】
慶應義塾大学20、早稲田大学18、法政大学8、同志社大学8、東京大学7、青山学院大学7、横浜国立大学6、明治大学6、関西学院大学6、上智大学5、立命館大学5、京都産業大学4、立教大学3、中央大学3、東京理科大学3、津田塾大学3、北海道大学2、東京外国語大学2、東京工業大学2、筑波大学2、千葉大学2、成城大学2、明治学院大学2、南山大学2、京都大学1、大阪大学1、学習院大学1、日本女子大学1、東京女子大学1、成蹊大学1、國學院大学1、東海大学1、日本大学1、関西大学1、龍谷大学1、他
(参照:AERA 2020年10月26日号、通信大学)
※中堅私立大・・・学習院大、成蹊大、成城大、明治学院大、國學院大
※難関国立大・・・旧帝大、一橋大学、東工大、神戸大
※準難関国立大・・・千葉大、筑波大、岡山大、横浜国立大、国際教養大、東京外国語大、国際基督教大
上のグラフを見ると、サイバーエージェントの内定者には早慶上理やMARCHといった都内の難関私立大が多いようです。
特に慶應・早稲田が圧倒的に多く、採用人数は2桁となっています。
4サイバーエージェントの採用人数
続いては採用人数です。
サイバーエージェントでは、例年200〜230人ほどの新卒が採用されています。
男女別(男・女)
2021年 209人(153・56)
2020年 229人(153・76)
2019年 219人(147・72)
文理別(文系・理系)
2021年 209人(119・90)
2020年 229人(127・102)
2019年 219人(154・65)
大卒院卒別(学部・修士)
2021年 209人(167・42)
2020年 229人(171・58)
2019年 219人(184・35)
5サイバーエージェントの選考ポイント
サイバーエージェントでは「素直で、いいやつ」を求める人物像として掲げており、能力の高さよりも、一緒に働きたいかどうかを重視しています。
その背景には、過去に他業界から優秀な人材を大量に採用した結果、離職率が上がってしまったという失敗経験があるようです。
そのため、いくら優秀でも頑固でチームワークができない人は基本的に採用していないそうです。
しかし、「素直で、いいやつ」とは、素直に何でも言うことを聞く従順な人という意味ではないため、その点には注意してください。
調べると、サイバーエージェントが考える「素直で、いいやつ」の定義について紹介されているインタビュー記事などがあるので、ぜひチェックしておきましょう。
自分の足りないところや強みを把握し、さらけ出せる人
物事の変化や周囲の意見を素直に受け止め順応できる人
どんな組織でも変化を楽しみながら仕事ができる人
また、サイバーエージェントを志望する学生は、OfferBoxへの登録をオススメします。
OfferBoxとは、企業側から学生にオファーを送る逆求人サイトで、現在9,000社以上の会社が参加しています。オファーを貰えれば、特別セミナーや早期選考などの優遇を受けられることがあるため、ぜひ利用してみましょう。
6【サイバーエージェント 就職難易度】まとめ
サイバーエージェントの就職難易度や学歴について紹介しました。ぜひ就職活動や転職活動の参考にしてみてください。
- 「インターネット広告事業」「ゲーム事業」「メディア事業」を主軸とする企業
- 育成シミュレーションゲーム「ウマ娘」が大ヒットし、21年度通期決算では過去最高業績を達成
- 電通や博報堂に並ぶ人気度で就職難易度は高い
- 採用大学は早慶上理やMARCHが多め
- 採用人数は、200〜230人ほど
- 求める人物像は「素直で、いいやつ」
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