1アステラス製薬とは
アステラス製薬は、東京都中央区に本社をおく国内3位の大手製薬会社です。「先端・信頼の医薬で、世界の人々の健康に貢献する」という経営理念のもと、2005年に山之内製薬と藤沢薬品工業が合併して誕生しました。
翌年2006年には、一般用医薬品事業を行っていた傘下のゼファーマ社を第一三共に譲渡したことで、現在では医療用医薬品に特化した製薬メーカーとなっています。
泌尿器領域に強みを持つ同社の主力製品「イクスタンジ(前立腺がん治療剤)」は21年3月期で売上高4584億円を記録しており、会社の成長を牽引しています。
また、新興国を含む世界約70カ国で自社販売をしており、海外売上高比率は約8割にのぼります。
2アステラス製薬の就職難易度
業界順位や平均年収、倍率などからアステラス製薬の就職難易度を推測していきます。
まずは、製薬業界の売上順位から見ていきましょう。
製薬業界の売上順位
1位 武田薬品工業 3兆1,978億円
2位 大塚HD 1兆4,228億円
3位 アステラス製薬 1兆2,495億円
4位 第一三共 9,625億円
5位 中外製薬 7,869億円
6位 エーザイ 6,459億円
7位 大日本住友製薬 5,159億円
※参考:AnswersNews|【2021年版】国際製薬会社ランキング
アステラス製薬の直近の売上高は1兆2,495億円となっており、武田薬品工業、大塚HDに次いで製薬業界では第3位に位置しています。業界大手であるほど知名度や安定感があり、就職先としての人気は高くなると予想されます。
実際、ある就活サイトが実施したアンケート調査によると、アステラス製薬の就職希望企業ランキングは製薬業界の中で5位とかなり高順位でした。医療用医薬品に特化した製薬メーカーであるため、一般消費者からの知名度はそこまで高くありませんが、就活生からの人気は高いようです。
※参考:キャリタス就活|就職希望企業ランキング|医薬品・化粧品
続いては、平均年収を見ていきます。
製薬業界の平均年収
第一三共 1127万円
アステラス製薬 1089万円
武田薬品工業 1076万円
エーザイ 1037万円
中外製薬 1017万円
塩野義製薬 943万円
小野薬品工業 928万円
田辺三菱製薬 849万円
ロート製薬 869万円
大正製薬 853万円
平均年収で見ても、アステラス製薬は業界トップクラスです。一般的に年収が高い企業ほど優秀な学生が多く集まる傾向があるため、それに伴い就職難易度も高くなると予想されます。
以上のことを踏まえると、アステラス製薬の就職難易度は製薬業界の中ではトップレベルだと推測されます。
また、同社を志望している就活生の方にはOfferBoxの利用をオススメします。OfferBoxとは、企業側から学生にスカウトやオファーを送る逆求人サイトで、アステラス製薬を含め現在9,000社以上の会社が登録されています。
オファーを貰えば、インターンや特別セミナーへの招待など様々なメリットを得られるため、ぜひ登録しておきましょう。
3アステラス製薬の採用大学・学歴
アステラス製薬の採用大学実績を見ていきます。
週刊誌AERA(朝日新聞出版)に掲載されているの採用データをもとに、内定者の主な出身大学と採用人数をまとめました。
【2020年度内定者の主な出身大学(大学名・人数)】
東京大学9、京都大学6、慶應義塾大学5、北海道大学4、九州大学3、筑波大学3、東北大学2、大阪大学2、千葉大学2、東京工業大学2、岡山大学1、早稲田大学2、東京理科大学2、日本大学1、近畿大学1
※参考:AERA 2020年10月26日号
※難関国立大・・・旧帝大、一橋大学、東工大、神戸大
※準難関国立大・・・千葉大、筑波大、岡山大、横浜国立大、国際教養大、東京外国語大
アステラス製薬の内定者の出身大学は難関国立大が大部分を占めており、その他も高学歴の大学がほとんどです。
20年度の実績では、MARCH・関関同立でさえも採用数が0人なので、学歴フィルターはかなり高い水準だと推測されます。
4アステラス製薬の採用人数
アステラス製薬では、2018年に600人規模の早期退職を募集するなど人員削減に乗り出しています。その影響は新卒採用にも及び、2019年から大幅に採用人数を減らしています。
直近の採用人数は、57人でした。
採用人数(学部・修士)
2021年 57人(28・29)
2020年 56人(27・29)
2019年 95人(24・71)
【2021年の採用人数(大卒・修士) 比較】
アステラス製薬 57人
大正製薬 52人
第一三共 87人
エーザイ 192人
中外製薬 114人
小野薬品工業 78人
大日本住友製薬 50人
塩野義製薬 55人
5アステラス製薬の選考フローとポイント
説明会→書類・適性検査→(グループディスカッション)→一次面接→最終面接→内定
※グループディスカッションはMR職のみ
アステラス製薬では期待する人材像として以下の4つを挙げています。
変化を先取りし挑戦する人材
多様性を尊重する人材
他者へ貢献する人材
誠実に行動する人材
※参考:アステラス製薬|採用メッセージ
中でも、「変化を司れ。」という採用メッセージがあるように「変化を先取りして挑戦する人材」を重視していると考えられます。
同社は2005年の設立以来、「変化する医療の最先端に立ち、科学の進歩を患者さんの価値に変える」*というビジョンのもと、革新的な新薬の開発に挑戦してきました。また、近年では新規事業として「Rx+事業」を立ち上げ、異分野の技術や知見を融合させた最先端の製品・サービスの創出に取り組んでいます。
※参考:アステラス製薬|ビジョン
このことから、大手製薬会社の中でもアステラス製薬は「変化」や「挑戦」に積極的な企業だと言えます。
そのため選考では、業界最先端をリードしたいという想いや変化をもたらした経験などをアピールできると良いでしょう。
6【アステラス製薬 就職難易度】まとめ
アステラス製薬の就職難易度や学歴について紹介しました。ぜひ就職活動や転職活動の参考にしてみてください。
- 2005年に設立された国内3位の医療用医薬品メーカー
- 海外売上高比率が約8割にのぼるグローバル企業
- 就職難易度は製薬業界トップクラス
- 採用大学は難関国立大が多く学歴フィルターが厳しい
- 採用人数は50〜60人
- 求める人物像は変化を先取りし挑戦する人材
就活生なら絶対に登録しておきたいのがOfferBoxという逆求人サイトです。逆求人とは、企業側が学生にアプローチを仕掛けるという新たな採用形態で、現在9000以上の企業がOfferBoxを通じた採用活動を行っています。
オファーが届くと、選考スキップや特別セミナー、インターンシップへの招待など数多くのメリットが得られるため、ぜひ活用しましょう。
【OfferBoxの主な参加企業】
東京海上日動、JCB、三井住友信託銀行、東京ガス、ヤマハ、ニトリ、クラレ、三菱マテリアル、富士フイルム、ライオン、ロッテ、キリン、森永乳業、豊田自動織機、日産自動車、クボタ、オムロン、NTTドコモ、楽天、サイバーエージェント、積水化学工業、資生堂、朝日新聞、ロート製薬、マイクロソフト、双日など