1伊藤忠食品とは
伊藤忠食品は、東京と大阪に本社を構える酒類・食品卸売業です。1886年に、武田長兵衛商店(現:武田薬品工業)の洋酒食料部門を譲り受けて創業しました。
主力事業は酒類事業で、取り扱い商材の約4割をビール・和洋酒が占めています。特にワインに注力しており、2017年にはイタリア最高峰のスパークリングワイン「フランチャコルタ」のパイオニアであるベルルッキ社との間で、日本での独占販売契約を締結しました。
また、大手食品メーカーやスーパー、コンビニ、百貨店など多様な取引先を有している点が強みで、コンビニ最大手のセブンイレブンとは、第1号店出店時から取引を続けています。
2伊藤忠食品の就職難易度
業界順位、平均年収、倍率などから伊藤忠食品の就職難易度を推測していきます。
食品系商社の売上高順位
1位 三菱食品
2位 日本アクセス
3位 国分グループ
4位 加藤産業
5位 三井食品
6位 伊藤忠食品
食品系商社の平均年収
三菱食品 724万円
日本アクセス 719万円
国分グループ 802万円
加藤産業 688万円
伊藤忠食品 687万円
一般的に、業界内での売上順位や平均年収が高いほど、就職難易度は高くなります。上の一覧を見ると、売上高順位では6位、平均年収は687万円となっており、いずれも業界内では準大手クラスです。
また、21年度採用の選考倍率は47倍*で、やや高めの水準です。
*参考:就職四季報 2022年度版
ただ、食品系商社は、鉄鋼系や化学系など他の専門商社と比較して年収の低さがネックとなっているため、総合商社に行くような高学歴層があまり狙わない業界でもあります。
以上のことを踏まえると、伊藤忠食品の就職難易度は食品系商社の中では高めですが、専門商社全体としてみると、普通クラスだと考えらます。
3伊藤忠食品の採用大学・学歴
(1)採用大学実績
マイナビのデータによると、伊藤忠食品の採用大学実績は以下の通りです。
<大学>
愛知大学、愛知学院大学、青山学院大学、亜細亜大学、茨城大学、宇都宮大学、桜美林大学、大分大学、大阪教育大学、大阪経済大学、大阪市立大学、大阪府立大学、岡山大学、鹿児島大学、神奈川大学、関西大学、関西学院大学、九州大学、京都外国語大学、京都産業大学、京都女子大学、近畿大学、慶應義塾大学、高知大学、甲南大学、甲南女子大学、神戸大学、神戸女子大学、國學院大學、駒澤大学、埼玉大学、静岡大学、下関市立大学、実践女子大学、上智大学、成蹊大学、摂南大学、専修大学、千葉大学、中央大学、中京大学、筑波大学、帝京大学、東海大学、東京外国語大学、東京学芸大学、東京経済大学、東京女子大学、東京農業大学、東京理科大学、東北大学、東洋大学、同志社大学、名古屋大学、名古屋文理大学、南山大学、日本大学、日本女子大学、広島大学、広島修道大学、福岡大学、法政大学、宮城大学、明治大学、明治学院大学、名城大学、桃山学院大学、立教大学、立命館大学、龍谷大学、早稲田大学他
引用:マイナビ
(2)内定者の大学群別の割合
次はより具体的な採用大学実績を見ていきましょう。
就職四季報に掲載されている伊藤忠食品の採用データをもとに、内定者の出身大学と採用人数をまとめました。
2021年度内定者の出身大学(大学名・人数)
【大学】
立教大学3、日本大学3、東京農業大学2、成蹊大学2、國學院大学2、関西大学2、近畿大学2、早稲田大学1、中央大学1、学習院大学1、明治学院大学1、東洋大学1、東京経済大学1、実践女子大学1、安田女子大学1、愛知大学1、南山大学1、京都産業大学1、龍谷大学1、和歌山大学1
【大学院】
名古屋大学1
※参考:就職四季報 2022年版
2020年度内定者の出身大学(大学名・人数)
【大学】
立命館大学3、青山学院大学2、法政大学2、成蹊大学2、國學院大学2、日本大学2、関西学院大学2、関西大学2、近畿大学2、上智大学1、明治大学1、立教大学1、中央大学1、成城大学1、東洋大学1、駒澤大学1、専修大学1、神田外国語大学1、東洋英和女学院大学1、甲南大学1、名城大学1、愛知学院大学1、同志社大学1、龍谷大学1、桃山学院大学1、西南学院大学1、千里金蘭大学1
※参考:就職四季報 2021年版
2019年度内定者の出身大学(大学名・人数)
【大学】
日本大学4、明治大学3、國學院大学3、関西学院大学3、関西大学3、青山学院大学2、立教大学2、学習院大学2、東京農業大学2、滋賀大学2、大阪市立大学2、同志社大学2、龍谷大学2、早稲田大学1、法政大学1、駒澤大学1、帝京大学1、武蔵野大学1、東京女子大学1、実践女子大学1、神戸大学1、大阪経済大学1、大阪産業大学1、立命館大学1、京都産業大学1
※参考:就職四季報 2020年版
※中堅私立大・・・学習院大、成蹊大、成城大、明治学院大、國學院大
※難関国立大・・・旧帝大、一橋大学、東工大、神戸大
伊藤忠食品の内定者の学歴は、日東駒専〜MARCHクラスの中堅私立大が多く、早慶上智や難関国立大などの高学歴層は少数です。
また、無名大学の採用実績もあり、学歴フィルターはないと推測されます。
詳しい情報は「就職四季報」に記載されています。約5000社もの情報が網羅されており、就活には必須の1冊なので、持っていない方は購入をオススメします。
4伊藤忠食品の採用人数
伊藤忠食品の採用人数は30〜40人です。三菱食品や国分グループなど大手食品系商社と比較すると少なめです。
男女別
年度 | 男女別(男性・女性) |
2021年 | 30人(19・11) |
2020年 | 36人(22・14) |
2019年 | 41人(19・22) |
専攻別
年度 | 専攻別(文系・理系) |
2021年 | 30人(27・3) |
2020年 | 36人(31・5) |
2019年 | 41人(38・3) |
大卒修士別
年度 | 大卒修士別(大卒・修士) |
2021年 | 30人(29・1) |
2020年 | 36人(36・0) |
2019年 | 41人(41・0) |
【2021年の内定者数(大卒・修士) 比較】
伊藤忠食品 30人
三菱食品 80人
日本アクセス 95人
国分グループ 110人
加藤産業 47人
5伊藤忠食品の選考フロー
ES・Webテスト→一次面接→二次面接→三次面接→最終面接→内定
伊藤忠食品の選考では、面接が4回実施されます。内定者の体験談によると、志望動機や入社後のキャリアプランなどオーソドックな質問に加え、食に関することをよく聞かれるそうです。「食に興味を持ったキッカケ」「今まで食べた中で一番感動したもの」など食に関する基本的なエピソードはあらかじめ考えておくと良いでしょう。
また、伊藤忠食品ではOfferBoxを通じたスカウト型の採用活動も実施しています。強みや経歴などを記載するだけで始められ、オファーを貰えば内定に大きく近づくことができるため、ぜひ利用してみましょう。
6【伊藤忠食品 就職難易度】まとめ
伊藤忠食品の就職難易度や学歴について紹介しました。ぜひ就職活動や転職活動の参考にしてみてください。
- 主力事業は酒類事業で、取り扱い商材の約4割をビール・和洋酒が占めている
- 大手食品メーカーやスーパー、コンビニ、百貨店など多様な取引先を有している点が強み
- 選考倍率は47倍と高めだが、就職難易度は普通
- 採用大学のボリューム層は日東駒専〜MARCHクラス
- 採用人数は30〜40人で大手同業他社と比べると少なめ
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