就職難易度

不二製油の就職難易度や学歴フィルターは?採用大学や選考ポイントについて解説

チョコレート原料や植物性油脂、代替肉素材など、食品業界の中でも独自の技術と製品力で注目される「不二製油株式会社(以下、不二製油)」。

本記事では、不二製油の企業概要から就職難易度、選考プロセス、競合との比較までを詳しく解説します。食品業界への就職を目指す学生にとって、不二製油がどれほど魅力的な企業であるかを読み解いていきます。

不二製油の概要

不二製油は1950年に設立され、主にチョコレート用油脂や乳化油脂、大豆加工食品などを扱う食品素材メーカーです。本社は大阪府泉佐野市にあり、世界20カ国以上に拠点を持つグローバル企業として成長を続けています。

食品メーカーのBtoB(企業間取引)を中心に事業を展開しており、一般消費者にはあまりなじみがないかもしれませんが、多くの製菓・製パン製品の裏側を支えています。

不二製油の強み

  1. 大豆たん白事業の先駆者:植物由来のたん白質分野で世界的に高い評価を受けている。
  2. チョコレート用油脂の国内トップシェア:製菓業界を支える重要な原料を供給。
  3. 研究開発力の高さ:約200名規模の研究者が在籍し、独自技術で製品開発を推進。

 

不二製油の就職難易度

不二製油は専門性の高い技術職やグローバル志向の総合職が求められるため、採用倍率は比較的高めです。知名度は味の素や日清食品ほどではありませんが、食品素材メーカーの中ではトップクラスの人気を誇ります。

不二製油の年収

不二製油の平均年収は約940万円です(2024年現在)。新卒初任給は修士了で25万6,800円、学部卒で23万6,800円です。30代で700万〜800万円台に達し、管理職になると1,000万円超えも可能です。業績連動の賞与が年2回あり、福利厚生として住宅手当、家族手当、社員食堂、育児支援制度などが充実しています。

不二製油の就活生人気度

「就職四季報」や「マイナビ」などでは、食品素材メーカーとしては安定した人気を保っています。BtoB企業のため一般的な知名度は低いものの、「研究開発に携わりたい」「社会課題に貢献する食品素材に興味がある」といった理系学生から支持を集めています。

実際に、マイナビと日本経済新聞社が共同で実施したアンケート結果によると、不二製油の就職先人気度は、理系女子で56位、理系院卒で47位という結果でした。

参考:「マイナビ・日経 2024 年卒大学生就職企業人気ランキング」

不二製油の採用人数

年間の新卒採用人数は30〜40名程度と中規模です。職種別では、研究・開発、生産技術、品質管理などの技術系が中心で、営業や企画などの文系職種も一定数募集されています。採用人数が限られているため、倍率はやや高めといえるでしょう。

採用人数(2024年)

採用人数 専攻別内訳 大卒修士別内訳 男女別内訳
文系 理系 大卒 院卒
34人 14 20 14 20 15 19

不二製油の採用大学

不二製油の過去の採用実績としては、旧帝大や難関国公立大の理系学部が中心です。また、関関同立やMARCHなどの私立上位校からも採用があります。

【24年4月入社者の採用実績校】

【文系】(院)同大1 (大)関西学大 関大各2 都立大 中大 法政大 横国大 京大 大阪市大 立命館大 和歌山大 長崎県大各1
【理系】(院) 大阪公大4 北大3 東京海洋大 信州大 名大各2 埼玉大 東京農工大 東理大 新潟大 阪大 関西学大各1 (大)名古屋市大1

【23年4月入社者の採用実績校】

【文系】(大)関西学大3 神戸大 法政大各2 慶大 近大 同大 立命館 大各1 *計7校
【理系】(院)京大 九大 大阪公大各2 東北大 東京農工大 信州大 名大 岐阜大 神戸大 岡山大 佐賀大各1(大)北大 宮崎大各1 *計13校

【22年4月入社者の採用実績校】

【文系】(大)大阪市大 慶大 早大 立命館大各1 *計4校
【理系】(院)東北大 神戸大各2 東京海洋大 京大 阪大 九大 大阪府大 大阪市大 各1 (大)明大1 *計9校

競合他社との比較

企業名 平均年収 採用人数 就職人気度 主な採用大学
不二製油 約940万円 約30~40名 上位クラス 旧帝大、早慶、MARCH、関関同立
日清オイリオ 約801万円 約30~40名 中堅〜上位クラス 難関国公立、MARCH、関関同立
昭和産業 約732万円 約25~35名 中堅クラス 東京農業大学、地方国公立、MARCH等
J-オイルミルズ 約762万円 約10〜15名 中堅クラス 私大上位、難関国公立

食品素材業界全体が技術力を重視する傾向にあり、どの企業も理系学生に対して選考のハードルは高めです。その中でも、不二製油は競合他社と比較して給与面での待遇が良く、就活生からの人気が集まりやすい企業なので、しっかりと対策をしたうえで選考に臨みましょう。

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不二製油の選考内容

不二製油の選考フローは以下の通りです。

  1. エントリーシート(志望動機、自己PR、研究内容など)
  2. Webテスト(TG-WEB:言語・非言語・性格検査)
  3. 一次面接(若手社員または人事担当者)
  4. 二次面接(配属部門担当者)
  5. 最終面接(役員面接)

TG-WEBは自宅受験形式で、言語・非言語・性格検査が含まれます。SPIよりもやや難易度が高く、特に非言語問題の出題傾向に慣れておくことが重要です。

不二製油の選考ポイント

  1. 研究内容の深掘り対応力:理系職種では大学・大学院での研究内容を詳しく説明できることが求められる。
  2. 志望動機の明確さ:食品素材に興味を持った背景と、不二製油でやりたいことを具体的に語れること。
  3. 論理的思考力と課題解決力:TG-WEBや面接での質問に対して、構造的に答える力が問われます。
  4. 協調性・主体性:グローバル展開を支える人材として、チームワークやリーダーシップも評価されます。

まとめ

不二製油は、食品業界の中でも高度な技術力とグローバル視点を併せ持つ魅力的な企業です。特に理系学生にとっては、研究開発に携わりながら社会貢献できるフィールドが広がっています。

就職難易度はやや高めで、TG-WEB対策や専門性のある志望動機の準備が不可欠です。食品業界で専門性を活かしながら成長したい方にとって、不二製油は非常に有望なキャリア選択肢といえるでしょう。

 

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