三菱UFJリサーチ&コンサルティングの概要
三菱UFJリサーチ&コンサルティング(MURC)は、三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)のシンクタンク部門を担う企業です。経済調査や政策提言、コンサルティング業務、システム開発支援など、多岐にわたるサービスを提供しています。東京、大阪、名古屋に拠点を持ち、全国の企業・自治体・政府機関に対して支援を行っています。
特に金融機関グループとしての強みを生かし、経済・金融分析をベースとした戦略的な助言や、実務的な支援を提供する点で高い評価を得ています。
三菱UFJリサーチ&コンサルティングの採用大学
それでは早速、三菱UFJリサーチ&コンサルティングの過去5年間の新卒採用における採用大学を見ていきましょう。
【25年度の採用大学】
【文系】(院)東大2 京大 阪大 名大 一橋大 お茶女大 金沢大 上智大各1 (大)早大4 東大3 京大 名大 慶大各2 北大 阪大 九大 一橋大 お茶女大 関西学大 明大各1
【理系】(院)東大9 京大5 東北大 東京科学大各3 千葉大 名大 早大各2 九大 阪大 横国大 名工大各1 (大)東大 東北大 早大各1
【24年度の採用大学】
【文系】(院)東大 京大3 一橋大 阪大 東北大 早大 海外大各1 (大)慶大9 東大4 阪大3 一橋大 神戸大 早大各2 京大 国際教養大 上智大 同大各1
【理系】(院)京大4 東大3 東北大 早大各2 阪大 筑波大 北大 名大各1 (大)東大 筑波大各1
【23年度の採用大学】
【文系】(院)阪大4 京大2 一橋大 北大 慶大 東大 東北大各1 (大)早大6 慶大5 同大 東大各3 神戸大 名大 阪大各2 一橋大 青学大 立教大 東理大各1 *計14校
【理系】(院)京大6 東工大5 早大3 九大 阪大各2 東大 東京農工大 慶大 東北大各1 (大)東大1 *計9校
【22年度の採用大学】
【文系】東大 京大各2 早大 九大 上智大 サセックス大各1 (大)東大5 慶大4 京大 早大 九大 立命館大 同大 東京外大各1 *計10校
【理系】(院)東大3 京大 東理大各2 慶大 都立大 台湾大 名大各1 (大)京大1 *計7校
【21年度の採用大学】
【文系】(院)東大3 京大 慶大各1 (大)早大 慶大各5 一橋大 上智大各2 名大 阪大各1 *計8校
【理系】(院)京大3 東大 名大各2 一橋大 東工大各1 (大)阪大 東北大 早大各1 *計8校
※データは『就職四季報』(東洋経済新報社)より引用
三菱UFJリサーチ&コンサルティングの学歴フィルター
上記の採用大学実績をもとに同社の採用の傾向と学歴フィルターについて分析していきます。
採用大学数と多様化の動き
文系は院採用校数こそ毎年6~10校程度で横ばいですが、学部採用校は2021~22年の「4~6校」から、2023年以降「11~13校」へ大きく増加しており、採用対象の裾野を広げようという動きがうかがえます。
理系は「院採用」が採用の主軸で、2025年には13校と最も多く、学部採用はごく少数(1~3校)。専門性の高い院ルート重視が鮮明です。
年度 | 文系採用校数 | 理系採用校数 |
2021年度 | 8校(院)+6校(大) ※計14 | 6校(院)+3校(大) ※計9 |
2022年度 | 6校(院)+4校(大) ※計10 | 6校(院)+1校(大) ※計7 |
2023年度 | 10校(院)+11校(大) ※計21 | 9校(院)+1校(大) ※計10 |
2024年度 | 7校(院)+13校(大) ※計20 | 9校(院)+1校(大) ※計10 |
2025年度 | 8校(院)+12校(大) ※計20 | 13校(院)+2校(大) ※計15 |
文系採用の傾向
トップブランドの堅持
東大・京大・早慶・阪大・名大・一橋といった“御三家+旧帝大”は、いずれの年も院・学部双方で複数名を安定して採用しています。
学部採用の拡大
2023年度以降、学部採用枠が一気に拡大。2025年度は早大4名、東大3名、京大2名、名大2名、慶大2名と、上位校の学部ルートでも厚めの枠とっています。
中堅校の“お試し枠”
明治・関学・青学・立教といった中堅校は毎年1名程度。全体から見ると“数合わせ”的な挑戦枠ですが、多様性を意識した一定の門戸拡大とも言えます。
理系採用の傾向
大学院採用一辺倒
2025年度では採用全体の約9割を大学院卒が占め、特に東大は大卒院卒含めて合計10名と圧倒的です。
旧帝大・理工系校が強い
京大、阪大、東北大、東京科学大(旧東工大)など旧帝大からの採用が大半を占めており、圧倒的な強さを見せています。
学部採用は少数
ほとんどの年度で「学部採用は東大・早大・東理大など1名のみ」という年もあり、理系では「まずは修士卒を採る」という色合いが強く見られます。
学歴フィルターの有無
結論から言うと、MURCには一定の学歴フィルターは存在すると考えれます。特に以下の2点が特徴です。
・文理問わず、東大・京大・早慶・一橋・阪大・名大などの上位大学が大半を占める
・中堅大学(関学・明治・立教など)からも採用されているが、年によって変動が大きく、1〜2名程度にとどまる
このことから、少なくともMARCH以上の学歴があった方がMURCの採用においては有利に働くと考えられます。一方で中堅大学からの採用もゼロではないので、強い個性や志望動機があれば十分にチャンスはあるといえるでしょう。
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三菱UFJリサーチ&コンサルティングの就職難易度
三菱UFJリサーチ&コンサルティングの就職難易度は非常に高く、就活会議のデータによると、レベルは「5.0/5.0」となっています。
企業名 | 就職難易度 |
野村総合研究所 | 5.0 |
三菱総合研究所 | 5.0 |
三菱UFJリサーチ&コンサルティング | 5.0 |
日本総合研究所 | 4.8 |
みずほリサーチ&テクノロジーズ | 4.8 |
大和総研ホールディングス | 4.8 |
NTTデータ | 4.8 |
同業他社と比較して採用人数が少なく倍率が高くなりやすい点が就職難易度を引き上げている原因と考えらえます。特に、以下の選考ポイントが厳しくチェックされます。
- 論理的なエントリーシート(ES)
- 高得点を求められる適性検査(SPI)
- 深い専門性を問われる面接
- 社会的課題への関心と分析力
また、複数回の面接やグループディスカッション(GD)を通じて、プレゼン力や対話力も評価されます。就活準備においては、政策や経済のトピックに関する知識の習得と、自分の意見を明確に伝える力の強化が必須です。
三菱UFJリサーチ&コンサルティングの採用人数
MURCの新卒採用人数は年間60名程度です。同業他社の野村総合研究所や日本総合研究所と比較すると採用人数は少なめですが、ここ数年で2倍近く増員しています。
採用人数(2025年)
採用人数 | 専攻別内訳 | 大卒修士別内訳 | 男女別内訳 | |||
文系 | 理系 | 大卒 | 院卒 | 男 | 女 | |
60人 | 29 | 31 | 23 | 37 | 37 | 23 |

採用人数推移

三菱UFJリサーチ&コンサルティングの年収
MURCの年収は、業界平均よりやや高めとされています。新卒初任給は約26万〜30万円程度(学位によって変動)で、年収レンジは以下の通りです。
- 20代後半:500〜700万円
- 30代前半:700〜900万円
- 管理職クラス:1000万円以上
福利厚生もMUFGグループ共通の制度が整備されており、安定した勤務環境が整っています。ワークライフバランスも他のコンサル業界に比べて良好とされています。
競合他社との比較
MURCの競合にあたるシンクタンク・コンサルティングファームには以下のような企業があります。
- 野村総合研究所(NRI)
- 三菱総合研究所(MRI)
- 日本総合研究所(JRI)
- 大和総研
- みずほリサーチ&テクノロジーズ
NRIやJRIがITや金融に強みを持つ一方、MURCは経済・金融・経営戦略のバランスが取れている点が特徴です。また、MUFGの顧客基盤と密接に連携したコンサルティングが可能で、提案の実行性と信頼性に優れています。
三菱UFJリサーチ&コンサルティングの強み
MUFGグループの総合力を活かしたコンサルティング
MURCの最大の強みの一つは、MUFGグループの一員であるということです。MUFGは、三菱UFJ銀行、三菱UFJ信託銀行、三菱UFJモルガン・スタンレー証券などを傘下に持つ、日本最大級、世界でも有数の金融グループです。この強大なネットワークと資源を背景に、MURCは様々な業界・分野にわたる豊富な情報、知見、専門家ネットワークを活用したコンサルティングを提供しています。
会員制経営支援総合サービス「SQUET(スクエット)」の運営
MURCのもう一つの大きな特徴は、会員制経営支援総合サービス「SQUET(スクエット)」の運営です。SQUETは、中小企業をはじめとする幅広い企業経営者・実務者向けに、経営・法務・税務・労務・ITなど、企業経営に必要な多様な情報・ノウハウをタイムリーに提供するサービスです。
特に中小企業にとっては、限られた経営資源の中で専門家の知見にアクセスできる機会は貴重です。SQUETは、MURCの幅広い専門性と経験を背景に、実践的で信頼性の高い情報を提供し続けており、既に多くの会員企業から高い支持を得ています。
社会課題解決への積極的な取り組み—政府受託調査と子ども・子育て支援
MURCは、政府や自治体からの委託を受けた調査・研究・政策提言でも豊富な実績を有しています。特に近年注力しているのが「子ども・子育て支援」分野です。少子高齢化が進む日本において、子育て支援の充実は重要な社会課題の一つであり、政府も積極的に取り組みを進めています。
MURCはこうした政府の施策を支援する形で、子ども・子育て関連の調査・研究事業を多数受託しています。
三菱UFJリサーチ&コンサルティングの選考内容
MURCの選考フローは以下のようになっています:
- エントリーシート(ES)提出
- 適性検査(SPI)
- 一次面接(人事担当・現場社員)
- 二次面接(部門マネージャー)
- 最終面接(役員)
三菱UFJリサーチ&コンサルティングの選考ポイント
- ESの論理性と独自性:志望動機や自己PRに一貫性が求められる
- 専門性のアピール:研究テーマやゼミ内容が職種とどのように関連するか
- 時事問題への理解:経済政策、社会問題などに関する自分の視点
- プレゼン・コミュニケーション能力:面接では自己表現力が重要視される
特にコンサルタント職では、課題に対して自ら考え抜き、構造的に解を導くプロセスが問われます。
まとめ
三菱UFJリサーチ&コンサルティングは、MUFGグループの知見を背景に高品質な調査・提言・コンサルティングを提供する企業です。学歴フィルターが一定程度あるとされる一方で、専門性や社会的関心、論理的思考力などが総合的に評価される選考プロセスが特徴です。
高い就職難易度と少数精鋭の採用スタイルから、早期の企業研究と対策が欠かせません。経済・社会の未来に貢献したいという意志を持つ学生にとって、非常にやりがいのあるキャリアパスが開かれています。
就活生なら絶対に登録しておきたいのがOfferBoxという逆求人サイトです。逆求人とは、企業側が学生にアプローチを仕掛けるという新たな採用形態で、現在9000以上の企業がOfferBoxを通じた採用活動を行っています。
オファーが届くと、選考スキップや特別セミナー、インターンシップへの招待など数多くのメリットが得られるため、ぜひ活用しましょう。
【OfferBoxの主な参加企業】
東京海上日動、JCB、三井住友信託銀行、東京ガス、ヤマハ、ニトリ、クラレ、三菱マテリアル、富士フイルム、ライオン、ロッテ、キリン、森永乳業、豊田自動織機、日産自動車、クボタ、オムロン、NTTドコモ、楽天、サイバーエージェント、積水化学工業、資生堂、朝日新聞、ロート製薬、マイクロソフト、双日など