塩野義製薬の就職難易度や学歴フィルターは？採用大学や採用人数について解説

塩野義製薬株式会社（Shionogi & Co., Ltd.）は、日本を代表する研究開発型の医薬品メーカーです。本記事では、塩野義製薬の企業概要から強み、就職難易度、年収、採用大学、選考内容までを網羅し、就活生にとって有益な情報を提供します。

塩野義製薬の概要

塩野義製薬は1878年創業の歴史ある製薬会社で、感染症、疼痛、精神・神経領域を中心とした医療用医薬品を開発・製造・販売しています。近年ではワクチンや中分子医薬、創薬支援プラットフォームの強化に注力し、グローバル展開も進めています。

塩野義製薬の強み

1. 感染症領域における高い専門性：抗菌薬「ゾフルーザ」など、新規メカニズムを持つ医薬品の創出に成功。
2. 創薬力と外部連携：自社開発と他社との協業を組み合わせた創薬戦略で、多様なパイプラインを確保。
3. ワクチン開発への注力：COVID-19ワクチン開発を通じて、製造基盤と知見を強化。
4. 研究開発への投資：売上の約20%をR&Dに投資し、持続的なイノベーションを推進。

塩野義製薬の就職難易度

塩野義製薬は専門性が高く、研究職を中心に高い就職難易度を誇ります。

就活会議のデータによると、塩野義製薬の就職難易度は「4.4/5.0」でした。

企業名	就職難易度(5.0がMax)
塩野義製薬	4.4
武田薬品工業	4.1
アステラス製薬	4.6
中外製薬	4.3
エーザイ	4.3
小野薬品工業	3.8

製薬業界内での立ち位置として、塩野義製薬は準大手にあたりますが、就職難易度だけでみると業界大手のアステラス製薬や中外製薬にも匹敵するほどです。

ここからは、より具体的に小野薬品工業の就職難易度を紐解くため、年収や採用人数、採用大学などの情報を見ていきましょう。

塩野義製薬の年収

塩野義製薬の平均年収は約964万円です。業界大手と比較するとやや劣りますが、全体でみると非常に高い水準です。新卒初任給は博士了で31万円、修士了で28万円、学士卒で25万5,000円となっており、こちらも高水準です。

塩野義製薬の就活生人気度

「働きがいのある会社」ランキングや、就活生による製薬業界志望企業ランキングでも上位にランクインする常連企業です。研究開発志向の強い学生に特に支持されており、安定性と成長性の両立が人気の理由です。

就職四季報のデータによると、2024年の選考倍率は営業職で37倍、技術職で25倍となっています。

塩野義製薬の採用人数

年度によって変動はあるものの、例年40〜50名程度を採用しています。理系の研究職に加え、文系学生向けの営業・管理部門の募集もあります。

採用人数（2024年）

採用人数	専攻別内訳		大卒修士別内訳		男女別内訳
	文系	理系	大卒	院卒	男	女
44人	5	39	13	31	28	16

塩野義製薬の採用大学

過去の採用大学を見てみると、東京大学、京都大学、大阪大学、北海道大学などの上位大学からの採用実績が目立ちます。特に薬学部や生命科学系、化学系出身者が多いのが特徴です。

【24年4月入社者の採用実績校】

【23年4月入社者の採用実績校】

【22年4月入社者の採用実績校】

※データは『就職四季報』（東洋経済新報社）より引用

競合他社との比較

企業名	平均年収	採用人数	人気度	主な採用大学
塩野義製薬	約964万円	40~50名	高い	旧帝大、早慶、関関同立
武田薬品工業	約1,081万円	20~30名	非常に高い	東大、京大、早慶、理系上位
アステラス製薬	約1,110万円	40~50名	非常に高い	東大、京大、早慶、理系上位
中外製薬	約1,207万円	100~120名	非常に高い	旧帝大、薬系、早慶
エーザイ	約1,054万円	50~60名	高い	旧帝大、薬系、早慶
小野薬品工業	約978万円	45~60名	高い	旧帝大、早慶、薬系大学

塩野義製薬は業界大手の第一三共や武田薬品に比べやや年収水準は下がるものの、企業規模と成長性、研究開発投資などにおいて高く評価されています。

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塩野義製薬の選考内容

選考は主に以下の流れで実施されます。

1. エントリーシート（志望動機・学生時代に力を入れたことなど）
2. Webテスト（SPIや玉手箱形式など）
3. 一次面接（人事担当や現場社員）
4. 二次面接（部門責任者）
5. 最終面接（役員面接）

技術系では研究業績や専門性に関する質疑応答が多く、プレゼンテーション課題が課されることもあります。

塩野義製薬の選考ポイント

1. 専門知識と論理的思考力：研究開発志向の企業として、専門性とその応用力が重視されます。
2. 企業理解と志望動機：塩野義の理念や製品・研究分野への共感が伝えられることが重要。
3. 柔軟性とコミュニケーション能力：多職種・他部門連携が求められるため、協調性が評価されます。
4. 主体性とリーダーシップ：自ら課題を見出し、行動できる資質を持つ人材が好まれます。

まとめ

塩野義製薬は、日本の製薬業界において独自の地位を築いている企業であり、研究開発に強い情熱を持つ学生にとっては非常に魅力的な就職先です。就職難易度は高いものの、年収水準や成長性、キャリアのやりがいを考えると、挑戦する価値のある企業といえるでしょう。

選考においては、専門性だけでなく、企業への理解と熱意が問われるため、綿密な準備が必要です。塩野義製薬への就職を目指す就活生は、企業研究と自己分析を徹底し、自分の強みを的確にアピールすることが重要です。

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